映画紹介

2007年11月17日

映画紹介・『キサラギ』

キサラギ
本日11月17日より11月30日までの2週間限定で、映画『キサラギ』がワーナーマイカル市川妙典にて上映されています。大人も1000円にて見ることができます。

映画『キサラギ』公式サイト

若干のシーンのカットイン以外、ほぼ全編がひとつの部屋の中で展開されるという演劇的な映画ですが、見事な脚本と役者の演技、そして編集術。

当初宣伝も公開劇場数も少なかったにもかかわらず、高い評価と口コミで観客を集め、今年を代表する作品の一つとなりました。もちろん、小栗旬やユースケサンタマリア、塚地武雅(ドランクドラゴン)といった旬の俳優たちが出演していることも後押ししていることは間違いありませんが、何よりも、『素晴らしい芝居』です。ぜひオススメの一本です。
gyotoku7 at 20:38|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)

2007年10月11日

映画紹介・・・「サウスバウンド」

サウスバウンド
「ナンセンス!」・・・豊川悦司が演じる上原一郎が叫ぶその言葉が、なぜか現代に新鮮に響く。映画「サウスバウンド」が、ワーナーマイカル市川妙典にて10月6日より上映中。

「サウスバウンド」: 
監督・脚本/森田芳光 原作/奥田英朗 出演/豊川悦司、天海祐希、田辺修斗、松本梨菜、北川景子、松山ケンイチ、吉田日出子、加藤治子


主人公の上原二郎は浅草の学校に通う小学6年生。妹の桃子は4年生。昔、過激派の活動家だったという父は、とにかく公務員が大嫌い。
「年金は国民の義務です」と言う社会保険庁の職員に「じゃ、国民やめちゃおー・・・オレは日本人だが、日本人イコール日本国民でなければならない理由などない」と突っぱねる。
家庭訪問で我が家に訪れた担任の先生に議論を吹っかけるは、果ては「修学旅行の積立金が高い。学校と旅行業者の癒着だな」と、前触れもなく学校に乗り込んできた。「お父さん帰ってよ!」二郎はいつも、恥ずかしくて迷惑でたまらない。

ある日二郎は、傷害事件を起こしてしまう。不良中学生にお母さんの悪口を言われカッとなって突っ込み、気づくと相手に馬乗りになってとめどなく殴りつけていたのだ。
「我が家は、沖縄の西表島に引っ越すことにします」と宣言するお母さん。舞台は沖縄へと飛ぶ。

原始生活にうんざりする二郎。「帰りたい」と泣く桃子。しかし、豊かな自然や温かい人々との出会いの中で、次第に良さを見出してゆく。そして、自分の先祖の伝説を知る。
その昔、豊かだった島の人々は、琉球王国が無理矢理おしつけてきた人頭税に苦しんだ。島を守ろうと戦って死んだのが英雄アカハチ。上原家はその子孫であるという。
そんなある日、東京からの手紙に、旅行業者と学校との癒着が本当であったことが綴られていた。父は正しかったのだ。

さて、廃家を手入れして住みついた家にも愛着がわく頃、突然、背広姿の男たちが現れる。ここは既に開発業者の土地だから立ち退けという。「ここはもともとオレたちの祖先の土地だ。資本家どもの好き勝手にはさせない」・・・父、一郎の新たな戦いが始まった。

畑を耕し魚をとり金銭などいらない生活に、開発という名の侵略が襲い掛かる。この島だけなら平和なのに・・・
東京に居た頃に、「税金など払わん」と、公務員にくってかかっていた変わり者の父親の姿が、不思議と次第にリアリティーを持ち、カッコ良く見えてくるのだ。

子供社会の出来事や淡い恋心、夫婦の絆、家族の絆、父と息子、男の子の成長、そして背景には、いつの世も変わらぬ社会と個人の難しい関係・・・ 考えさせられる多くの要素を含み、しかし省略を感じさせない、バランスのよい作品。

お母さん・・・父一郎の妻役である天海祐希は、奥田英朗の原作を以前から読んでいて、「映画にしたら面白いだろうな」と思っていたところへこの話があり大いに喜んだという。上原一郎のファンである姿が、スクリーンにもそのまま滲み出ていて素晴らしい。また、脇を固める長女役の北川景子、巡査役の松山ケンイチなども好演。子供たちや地元の素人さんたちの演技も、素朴で好感が持てる。

ワーナーマイカル市川妙典
筆者にも小学5年生の娘と3年生の息子があるが、この映画を一緒に楽しんだ。ファミリーで映画を見る際、「子供が見たいかどうか」が第一の基準となるが、たまには「これを見るよ」と子供をリードしてみるのはどうだろう。

ご家族でぜひ、劇場へ足をお運びください。


gyotoku7 at 00:22|この記事のURLComments(0)TrackBack(0)
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